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東京カートグラフィックは、このほど国土地理院から学習教材として使える立体図「Landscape Map(風景図)」(写真@.B)を受注し、作成しました。最近、宮崎県が日本のどの位置にあるのかわからない高校生が半分近くいるという調査報告があるなど、
地理教育の重要性を喚起させる事例が増加しています。立体図(レリーフマップ、立体地形模型)作成の目的は、『社会科及び地理の授業に活用でき、将来の地形図利用の足がかりなるような学習教材として、地域の特徴が直感的に理解しやすい立体図(立体地形模型)を作成』とし、
次に『日本学術会議対外報告の中で地理教育の基本概念として「地域」「空間」「環境」の3つをあげており、そこから@地理に興味を持たせるとともに、地域全体を俯ふ 瞰かんさせる、A平面地図では得ることが難しい空間認識力(景観力)を向上させる、B地域の自然環境を考えさせ、
その地域の自然災害に応じた防災対策を学ぶ』を作成コンセプトとしています(国土地理院との打合せ資料より)。
当社は、この立体図に新たに付加できる試みとして、IC タグを用いた「タッチモデル」のシステムを組み込みました(写真B)。これは、指先に取り付けられたアンテナ(パソコンと接続)が、地図に埋め込まれたIC タグに近づくとIC タグの番号を読み取り、
パソコン側のデータベースにある同じ番号の情報を音声や画像として発信します。これにより、ただ触ってその地形や起伏を感じ取るだけでなく、IC タグを埋め込んだ場所の情報(山の標高や歴史・形成・景観など)が、音声や画像として直感的4 4 4 に提供されるのです。
また、学習内容によってIC タグを埋める場所を変えたり(埋める場所は自由自在に変更可能)、同じ場所であってもパソコン内のデータを変えることによって内容を変えることができます(データを変えることにより学習内容が一変します)。
例えば富士山頂にIC タグを埋め込んで標高と気候風土を登録しておきます。別の学習用には富士山にまつわる文学作品や郷土資料などを登録します。このようにさまざまな用途に応じて別々のコンテンツを登録・用意しておくだけで地理から歴史、国語、理科教材に至るまで多彩な利活用が期待できます。
当社は今後とも、国土地理院率先のもと、業界全体として活動している地図・地理の普及啓蒙活動に引き続き貢献していきます。 (東京カートグラフィック 企画開発室長 近藤賀誉)
※「 タッチモデル」システムの詳細は、『地図の学際』第10号P.6.7「地図とサービス」をご覧ください。

写真左:写真@ 立体地図段彩版
写真中:写真A 立体地図衛星画像版
写真右:写真B 立体地図段彩版に埋め込んだICタグ(丸い黄色の部分)。上にある同じもう1枚の立体地図を上から被せる
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